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緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第1章 プロローグ


「楓くん!また新記録更新だね!何か一言コメントお願いしてもいいかな?」


『…応援ありがとうございました。』


「楓くん!こっちにも目線頂戴!」


『…。』


「楓くん!次はオリンピックだね!もう金メダル確定なんじゃない!?」

『…。』


「ほら、楓、ちゃんと何か答えなさい。」


両親に背中を叩かれたその少年は
大きく溜息をつくと、
何かを心に決めたように顔をあげた。



そして、アナウンサーからマイクを受け取ると、
口を開いた。








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