第8章 プレゼント
松本side
それから俺と智は大忙しだった
パスポートの確認をしたり
休日は引越しの準備をしたり…
「半年しか暮らさなかったな…」
「でも想い出いっぱいできたよ」
「またニューヨークで想い出いっぱい作ろうな」
「うんっ、いろんなとこ一緒に行こうね」
その合間にこっちでもまだ想い出を…とか言いながら
何度も体を重ねてキスもいっぱいした
「松潤っ、頑張ってね!連絡してね!」
転勤を伝えると、相葉は半分泣きそうになりながら抱きついてきて
「ありがと…相葉、離れて…二宮係長が怖い…」
二宮係長に睨まれた
「松本くん、大野さん、頑張ってくださいね」
「おお、ありがとう二宮」
「櫻井課長、お世話になりました」
智の1件以来あまり話すことがなかったけど
しっかりお礼をしに行くと
「向こうでも頑張れよ、お前なら大丈夫。大野とも仲良くな」
俺が主任になったばっかりのとき、よく面倒を見てくれていた頃のようにポンっと髪を撫でられて思わず泣きそうになった
「明日だね」
「うん…そうだな」
そして殺風景になった部屋で智と出発前日の夜を迎えた