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大野さんと松本くん

第8章 プレゼント


松本side

8月29日

智と一緒に風呂に入って
あがってから軽く晩酌をしてベッドに入る

「おいで、潤」

いつも通り差し出してくれた智の腕に頭を乗せると、ぎゅっと抱き寄せてくれた

猛暑が続く毎日だけど
寝室はクーラーを効かせてるから
くっついて薄い布団をかけてもあったかくて気持ちいい

手だけ伸ばして
明日も仕事だからアラームをかけようとすると

「明日は俺も潤も休みだよ」

そう言われた

「は?」

思わず起き上がって智を見ると
またぎゅっと抱き締められた

「明日、有給取ってきたから」

「いやいや、なんで?」

「潤の誕生日だろ?1日2人きりで過ごそう…?」

そう言われて明日が俺の誕生日だと思い出した

でも、俺たち2人ともいなかったら…
特に智は課長なのに…

嬉しいけど…どうしていいかわからなくていると

「大丈夫だよ、部長がいいよって言ってくれたし、二宮に明日のことは頼んであるから…」

ちゅっと唇にキスが落ちてくる

会社には申し訳ないけど…
さっきまで忘れてたけど…

突然の智と2人きりも
覚えていてサプライズをしてくれたことも嬉しくて

「ありがと…」

素直にお礼を言って胸に顔をうずめた
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