• テキストサイズ

Green~君といた季節~【気象系BL】

第8章 イノセント



......大切にしたかった...

あんなふうに、無理やりされた恐怖の経験を、
俺が、忘れさせてやりたかった...

だから...急いで先に進みたくなかったんだ。


...そりゃあ、俺だって普通の男だし!
あ~...少し普通じゃないかもしれないけど。

好きな人と、愛し合いたいって、そう思うよ...


でも、それよりも、翔の気持ちを大事にしたい...

翔がそうしたいって...そう思うまでは俺、
彼を怖がらせるようなことは、絶対にしない...


.........

そっと触れただけで離れた俺を、
潤んだ目の翔が見つめている...

「翔...大切にする...翔のこと...」

「......雅紀...ありがと..」


俺は、いろんな気持ちを込めて、
もう一度、今度は翔の額にキスをした。

そして、俺たちは身体にできた僅かな隙間さえも許さないくらいに、しっかりと、強く抱き合った。


東京の空を染めていた夕焼けは、いつの間にか夜の帳を連れて来ていた。

まだ月の登らない暮れなずむ町は、
始まったばかりの俺たちを、優しく隠してくれていた。


......翔。

自分は汚れているって、そう言ったね...

これからいっぱい教えてあげるよ...

君はちっとも汚れてなんかいないってことを...

こんなに綺麗で。
まさに、俺にとっての天使で。

俺にとっては守るべき大切な存在...



...大好きだよ。翔...

何があっても、ずっとずっと、一緒に居るよ...



そう心の中で何度も繰り返す俺は、
翔の背中をそっと撫でた。






/ 543ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp