• テキストサイズ

Green~君といた季節~【気象系BL】

第1章 きらきらひかる



僕は翔くんに、

「弟いるけどさ、うるさいし、
すぐ泣くし、僕のお菓子食べちゃうし...

ひとりの翔くんの方が、絶対いいよ!」

翔「ふふ、そうかなぁ...」

ついそんなこと言ってみたけど、
祐介のこと、そんなふうに言ってしまって、
僕は、
また、胸が、痛くなった。

翔「そう~?でも、僕も兄弟欲しいな..」

プラレールの踏み切りが鳴り出すのを見たまま、ボソッと言った翔くんに、

「じゃあ、僕がお兄ちゃんになるよ!」

身を乗り出して、大声でそう言ったら、
翔くんが、急に僕の方に振り返るから、

一瞬で、
翔くんの口と、僕の口がぶつかった。


....えっ!?
これってば....?

ち、ち、ち...ちゅう...だよね??

翔「あ...ごめん..」

「.....うんん...」

ドキドキして、さっきキュッてなってた、
心臓がね...ドキンドキンしてて...

すると、翔くんはほっぺを赤く染めて、

翔「ママじゃない人とちゅうしたの、
初めてだ...僕...
ま~くんが初めて❤....ま~くんは?」

「...僕だって、は、初めて、だよ..」

なんか、ムキになって答える僕に、

翔「初めてどうしだね♪」

「.....うん..」


.........ちょうどその時、閉じた踏み切りを、総武線が通って行った。


ほんのちょっと、くっついただけの、
翔くんの口は、凄く柔らかくて、

僕は、顔が熱くなって、
....なんか....変だった...


......これが、僕の、
ファーストキス....
なんだよね...

大きくなっても、
忘れられなかった、このキスが...





/ 543ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp