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そうして君に落ちるまで

第5章 いつもの(神田)








教団へきてから半年といったところだろうか。
慣れたと言えば慣れたけど、ここは相変わらず騒がしい。


というのも、ピークはあるものの、くる人は皆任務やら仕事やらで、生活リズムがバラバラな上にひらすらにその数が多い。

だからそのいつも蕎麦を食べる人を、私はきちんと見る事ができないでいた。


顔を出す暇があるなら次の調理に取り掛からなければ。
加え、お皿を回さなければ。




顔も見たこともないし、ぶっちゃけ男か女かもわからないし、もしかしたら日本人じゃないかも知れないけれど、帰ってきた器はいつも空で、それが嬉しくて。

私は勝手にその蕎麦の人に、なんていうか、無二の親友?相思相愛?勿論そこまではいかないにしても、仲の良い友人であるかの様な感情を抱いていた。






そんな私の友人様。

お蕎麦のお方。





ごめんなさい。風邪をひきました。








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