• テキストサイズ

If...

第43章 終末での始まり


「今回を反省し、経験を生かして学べば…
任務を、より完璧にこなせるかもしれねェ…

本当に、仲間を大切に思うならな、逃げることを考える前に……


仲間のために てめーがより優秀になることを考えやがれ!
それが本当の仲間ってもんだろーが、この腰抜けが!」

親父の言葉に、俺は何も言い返せなかった。


"ガラガラ"

黙ったままいると、後ろでドアの開く音がした。


「もう大丈夫だ……」

後ろで五代目の声がそう言った。

「奈良一族の秘伝の薬剤調合のマニュアルが、役にたった。

あれだけのモノを作り上げるのは大変だったろう

日頃の研鑽の賜物だな。」


五代目は親父にそう報告する。


「綱手様!!」

その時、病院の廊下を慌ただしくかけてくる女がいた。

「日向ネジ…安全ライン確保しました!」

女は更に報告を続ける。

「それと…情報です。

つい今しがた、
はたけカカシとうずまきナルト、うちはサスケの三名が帰還…カカシ以外意識は無いものの、軽傷だそうです。

「三人か…



… シカマル、どうやら任務失敗のようだね。

でも…みんな生きてる。
それが何よりだ。」

五代目の言葉に、俺は押さえていたものが込み上げてきた。


「次こそは…

完璧にこなして見せます…!」

そう答えた俺の声は震えて、涙に濡れた声だった。

/ 450ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp