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第39章 雪の国と春


sideールミー


"ピチャン……ピチャン"


私は万華鏡写輪眼を発動させたあと、水の張った場所で赤い格子の前にたっていた。

(精神だからこの姿なのかな?)

私は自分の姿がうちはルミになっていることに気づいた。

『こんにちは……九喇嘛?』

私は格子の向こうにいる固まりに声をかけた。

"小娘……どうやってここにはいったぁ?
それより…………なぜワシの名を知っている?"

憎悪のこもった声が返事をした。

『貴方の半身に会ったことがあるからさ!

それより、ナルトに力貸してあげてよ?』


私がそう言うと九喇嘛が目を細めた。

"あのガキに?
……フン、断る。"

九喇嘛はそう言うとそっぽを向いた。

「……ルミ?」

そのとき、ナルトの声がして私は振り向いた。

「……どうしてここにルミがいるんだってばよ?」

ナルトがそう言って近づいてくる。

『ここでは、いろんな人に会えるんだよ、ナルト』

私は未来で、ナルトが両親に会うのを思い出してそう言う。


『それより、ナルト九喇嘛に力借りに来たんでしょ?』

私がそう言うとナルトは首を傾げた。

「……九喇嘛?」

ナルトの問に私は九尾の妖狐に目を向ける。

「……こいつ、名前あったのか……」

ナルトはそう言うと九喇嘛に近づいた。


『……私は断られちゃったけど、ナルトが来たなら大丈夫だね。』

そう言った私の姿が揺らいだ。


「……ルミ!」

ナルトが焦ったように私を呼んだ。

『……大丈夫、また会えるよナルト。』

私がそう言うとナルトがすがるように私を見る。

「本当かってばよ?」

ナルトの言葉に、私は微笑みうなずいた。


『……今度会うときは現実で……』

私はそう言うと驚くナルトの前から姿を消した。


私はナルトの精神界から抜けると万華鏡写輪眼を解く。

ちょうどその時、ナルトから九喇嘛のチャクラを感じた。

(もう説得できちゃったんだ)

私は微笑みナルトが起き上がるのを見ていた。



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