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第6章 カトン


「これが歌遁よ!」

母が得意気にそう言う。
(どういうこと?これって、氷遁じゃ?)
母の言葉に私は訳がわからなくなった。


「歌遁はね、術者の持つチャクラ属性を歌にのせて複数同時に性質変化を起こすことができるの!ママのお父さん、ルミのお爺ちゃんはね歌遁を使う一族だったのよ!お婆ちゃんはうちはの一族だったけど、ママは半分その血が流れているから歌遁を使うことができるの!だからルミも歌遁を使えるかも知れないわね!」


母は嬉しそうに私の頭を撫でると話を続けた。


「術者の持つチャクラ属性によって、いろいろな性質変化を起こすことができるから、歌遁は面白い血継淘汰なのよ?ママは火と風と水のチャクラ属性だから氷遁が使えるの。」


母の説明にようやく私は納得した。

「…って、小さいルミにこんな話ししたって分からないわよね?ルミたら、真剣に聞いてるように見えるから難しい話ししちやった!」


母はそう言うとにこりと笑う。
私は話しの内容を理解していたが、精神年齢は20を越えていても身体年齢が1歳なので、母の言葉を否定せずただ笑い返した。










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