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第35章 共闘


風影と火影の観覧席についた私は素早く辺りを見回した。


『クソッ!遅かったか!!』

だが、そこにはすでに三代目の姿はなかった。

私は次に、物見やぐらをみる。

そこには既に四紫炎陣が張られていた。
私はそれを見て、一旦メンマを呼びに戻った。




『メンマ!』

私が呼ぶと、蛙に変化した九喇嘛に乗ったメンマが振り向いた。

「ルミ!」

メンマの隣に降り立つと名前を呼ばれた。

「今、我愛羅が守鶴と一緒に大蛇を倒しにいったってばね!」

メンマがそう言った。

『了解!

……メンマ、今から私と一緒に来て!解いてほしい結界があるの!』


私がそう言うとメンマが頷いた。
私はメンマを連れ、物見やぐらに向かった。


「……あれは、四紫炎陣!」

結界を見たメンマが呟く。


『メンマ、いけそう?』


私が聞くと、メンマがニヤリと笑った。

「うずまき一族に結界術で勝てる奴なんていないってば!」

そう言うと印を組む。

「解!」

メンマがそう言った瞬間結界が消えた。


『メンマ、ありがと!後は私がやる!

メンマは我愛羅の援護に戻って!』

私がそう言うとメンマは頷いて、気を付けてと一言いって戻っていった。

『……さてと、いきますか!』


私は瞬身で三代目の元へ向かった。


『幻影箱庭!』

私は三代目の元に姿を表すと同時に印を結び結界を張った。

この結果は、外から見た中の様子を術者の思い通りに操る事ができる結界術だ。


「なっ……流!」

突然現れた私に三代目が目を見開いた。

「流!すぐに逃げるのじゃ!
こやつは、おぬしの敵うような相手ではない!」


三代目は大蛇丸に苦無を突き付けられたまま私に叫ぶ。


『……一ヶ月ぶりかな?

…………大蛇丸?』


私は三代目の言葉を無視して大蛇丸に話しかけた。


「……そうね。

でも、せっかくだけど今は貴女と話している暇はないのよ……

火影を殺さなきゃいけないからね……」


大蛇丸はそう言ってニヤリと笑みを浮かべる。
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