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第33章 紅い千鳥


『メンマ、後少しで飛雷神の術出来そうだね?』

修行を終えて旅館に帰る道中、私はからかうようにメンマに言った。

メンマは紅くなってほほを膨らました。

私はその頬をつつき、ケタケタと笑う。

それを後ろからついてくる我愛羅が優しい目で見守っていた。






『それじゃ、メンマ、我愛羅、またね!』


私は旅館に着くと二人に手を振ってアパートへ向かった。

アパートに着くと、私はシャワーを済ませて机からノートを取り出した。

(本選まで、後二週間を切った……
砂の里から、返事が来なかったら木ノ葉崩しが起こる……

我愛羅とメンマは参加しないと言ってくれたけど、きっと被害がでる……
なんとかしないと……)


私はノートを見ながら作戦を考えた。







翌日、私は修行を抜けて火影のもとへ向かった。


「流か……、どうかしたかの?」

部屋に入ると、三代目が書類から顔を上げた。

『三代目、大切な話があって参りました。
人払いをお願いします。』

私は三代目と目をあわせ、真剣な顔をした。

三代目は近くにいたアンコや他の上忍を下がらせた。
たかが下忍が大切だと言う話を聞いてくれようとする三代目に私は感動した。


「して、大切な話とは?」

三代目がそう言ったが、私は口を開かなかった。


『暗部の方にも聞かれる訳にはいきません。』


私がそう言うと、三代目は驚いた顔をした。


「気付いていたか……
じゃが、さすがにそれはできんのぅ。」

三代目はそう言うと手を組んだ。


『では……、テンゾウと言う暗部以外下げてもらえませんか?』

私がそう言うと、暗部と三代目に緊張が走った。

「……よかろう。」

三代目は警戒しながらも一人を残して暗部を下がらせた。


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