第5章 お留守番
母が瞬身で消えた後、イタチは私を抱いたまま家の中に戻った。
「ルミちゃんだよね?俺はイタチ!これから俺がアカデミーに入るまで、ルミちゃんの両親が任務のときは、預かることになってるから。
今日はよろしくね。」
イタチは腕の中の私に微笑みかける。
『フグッ』
イタチの微笑みに、精神年齢20台の私は不覚にもときめいてしまった。
(反則でしょ!その、無邪気スマイル!!)
原作では見ることのできないような微笑みに心の中で叫ぶ。
イタチはそんな私を不思議そうに見ていた。
茶の間らしいところにつくと、イタチが私の母からわたされた荷物の中から積み木を出す。
私が積み木で遊び始めると一緒に遊んでくれた。
(まさか一緒に遊んでくれるとは…真面目なのか、子供が好きなのか…。)
そんなことを考えながら積み木で遊んでいると、だんだん眠くなってくる。
身体はまだまだ子供のようですぐに眠くなってしまう。
「ルミちゃんねむいかい?」
私の様子に気付いたイタチが座布団の上に私を乗せた。
「ちょっと昼寝をしよう。」
そう言ってタオルを私にかけると、ポンポンと背中を叩いた。
子供の身体は素直過ぎて、私はあっという間に眠ってしまった。