第22章 第7班
卒業試験の翌朝、私は額宛てを文字の如くハチマキのようにつけてアカデミーに向かった。
アカデミーに着くと、ナルト意外の同期が集まっていた。
私は落ち着かない気持ちで席に着くと、ナルトが来るのを待ちわびていた。
そして、ようやくやって来たナルトは額宛てを見せびらかしながらこちらにやって来た。
私はナルトが合格したことに安心すると同時に嬉しくなる。
だが、ナルトはそんな私とサスケに突っかかってきた。
私は、サスケとナルトのあの事故を見るためにサスケの隣を陣取っていた。
「ナルト、どけ!」
ナルトがサスケに突っかかっていると、やはり、原作通りサクラがやって来てナルトを突き飛ばした。
サクラがサスケの隣に座ろうとしていると、ナルトの矛先が私に向いた。
ナルトが私を睨み付けて来るので、私は目を逸らさず見つめ返す。
(早くサスケとにらめっこしてこいよ!)
心の中で念じながら目で訴える。
その時だった。
「あ、わりぃ!」
誰かがナルトの背中を押して、ナルトの身体が傾いた。
"ぶちゅ!"
私とナルトの唇がくっついた。
「おえぇぇ~、口が腐るぅー!」
ナルトはそう言って吐くジェスチャーをする。
『あらら。』
私はそれを笑いながら見ていた。
キスなんて、前世で飲み会をしたときに、酔った同姓の先輩に腐るほどされている。
しかも、前世で私は二十代だったのだ。
こんな子供とキスしても外国人がする挨拶程度にしか感じなかった。
だが、回りの女子はそうは行かないようで、サスケの次位に人気がある私にキスした罰としてナルトはぼこぼこにされていた。