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If...

第19章 決断


砂の里に来てから一年がたった。

メンマも私も砂の里になれ、義兄姉との仲も悪くわなかった。

けれど、私は最近、何かに焦っていた。
木ノ葉の里に帰りたい、強くそう願うようになっていた。
元々、私は木ノ葉の出身なのだ。
木ノ葉の里でアカデミーを卒業して、木の葉の忍びになるつもりだった。
実際、あの事件さえなかったらそうなっていただろう。

…だが、このままでは、砂の里の忍びになってしまう。
砂の里が嫌いという訳ではない。
むしろ好きだった。

だが、私はうちは一族なのだ。
あの、誇り高い。

私は木ノ葉に帰らなければならないと思った。
我愛羅と離れるのはさみしいが、どうしてもこれはゆずれない。


私は決断すると、メンマと我愛羅を呼んだ。









『私、木ノ葉の里に帰ろうと思う。風影様に頼んで、何て言われるかまだわからないけど。』


私は、我愛羅に自分とメンマが元々木ノ葉の里で暮らしていたことを話した。
そして、メンマの兄が木ノ葉にいることも。


『メンマはどうしたい?』

私が問うと、メンマからは予想外の返事が返ってきた。





「私は残るってばね。」

そう言って我愛羅をみる。

「我愛羅を一人にしたくないってば。」

そう言ってメンマ微笑むと、我愛羅が驚いた。



「いいのか?お前の兄がいるのだろう?」

我愛羅が戸惑い、メンマに聞いた。


「いいってばね。……それに、我愛羅も私のお兄ちゃんだってば!忘れたの?」

メンマはそう言って我愛羅に笑いかける。
我愛羅は一緒驚いて目を見開いたが、すぐに嬉しそうに、そうか、と呟いた。


『そっか、わかった!それじゃあ、私は風影様にこの事を頼みに行ってくる。』


私はそう言って、二人と別れ風影邸へ向かった。
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