第2章 彼に隠された秘密とは……
『そうなんですか………?』
「神崎……余計なことばっか………」
会長がわたしを見下ろして、頬を赤く染める。
「神崎の言う通りや。………俺、美祢を大事にしたい……だから……」
会長が何かを言おうとしたのに、その先を聞けることはなかった。
だって………
「まあ、大事にしたいとかいう前に、臆病な超初心ヤローだしね!このムッツリ!」
という神崎さんの言葉に遮られたから。
さすがに、これには会長はもちろん、わたしも怒るどころか呆れた。
『神崎さんのこと、見直しかけたのに………』
「所詮、神崎は神崎やな」
「え!?ちょ、なにそれ!?どういうこと!?」
おろおろする神崎さんを尻目に、わたしと会長は顔を見合わせて笑った。