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HQ商社 営業3課へようこそ!【HQ】

第2章 解散のあと。〜灰羽リエーフの場合〜



「梢ー。駅ついたよー?」
『んー!』
「家まで送ってくからー。」
『やーだー。かえんないー!』

改札を抜けてからずっとこんな感じ。
駄々をこね始めて家に帰ろうとしない。

「じゃあ…うちくる?」
『いくー!』

いや、本人が乗り気でもさすがに、1人暮らしの家に女の子連れて行くのはまずいでしょ…
でも家までは知らないし、他に知り合いもいないし …

「しょうがないな…じゃあおいで?」

そう言い、手を引くと梢は少しふらふらしながら俺の後を追いかけて来た。



ーーーーーー

『お邪魔しまーす!』

途中でコンビニに寄ったあと、俺の家に到着。
梢は上機嫌で俺の家に入っていく。

変なものは置いてないと思うんだけど…

『べっどふかふかー!』

ぽふんとベッドに飛び込む梢。


なんつーか無防備すぎだよ梢
俺だって男なんだよ?
でも、同期だし。
さすがに手を出すわけにはいかない。


俺、我慢我慢!

『あつーい。』
「梢っ!何してるのっ!」
『暑いんだもーん!』

煩悩退散!そう思っていた俺の気持ちをバッキバキにへし折るかのように、梢はジャケットを脱ぎ、ワイシャツのボタンに手をかけていた。

「状況考えて!梢!ここ俺んち!」

そう言ってる間にも梢はボタンを外していく。

見ないようにしてても…
そりゃあ俺も男だし?

女の子が目の前で脱いだら見たくなっちゃうでしょ!

あーもー!

朝起きた時からそのままになっている布団を、梢を見ないようにしながらばさりとかける。

「服!着る!俺の理性が持ってるうちに!」

まだ少し酔ってるから正直ヤバい。
正直カラダは反応を始めてる…

今だったら収まるから…


お願い…



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