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隣の家の二宮くん

第30章 30.幸せの影


真っ赤な夕日が見える夕方

私の右手には、買い物袋と

左手には愛するカズの暖かい手




「ん?なんすか?」


『ん~?…うんん、何もないよ
まり寝たかなって…』




そう言いながらカズの腕に抱かれる女の子

9ヶ月の娘"まり"


冬の寒い日に産まれた肌が真っ白な女の子







「寝てますよ。肩こってきた」



『大丈夫?代わろうか?』



「いいや、いいよ。俺パパだし」





そう言うカズは少し笑ってて、
本当に嬉しそうにしていた。






『パパ……だもんね、うん』



「ん、どうしたのよ。ふふ」









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