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ねこわん‼︎【HQ】

第28章 いつまでも輝く君でいて〜if〜


ショー当日。朝早くからバタバタと出掛けていったリエーフ。
リエーフはゲストとして出演するらしく、2回ランウェイを歩く。最初のステージで歩くらしいから、それまでに到着する予定で準備を始めた。
服装はリエーフからの指定。白のノースリーブのシフォンとレースのワンピース。ステージからでもわかるようにとのことでリエーフがプレゼントしてくれた。膝上のワンピースなんて恥ずかしいけれど、プレゼントが嬉しかったから今日だけ特別。
そのワンピースに似合うように、癖のある髪の毛をハーフアップにして、パール付きのバレッタで留める。お化粧は念入り。だけど主張はしすぎないようにしながらもリップは可愛らしいルビー・レッド。
鞄の中身は最小限。少額のお金が入った小さなお財布とモバイルバッテリー。マスクとハンカチティッシュ。あとはリップとスマホ。最近はキャッシュレスが進んできたから携帯一つで外に出られるのがありがたい。
あとは大事なチケットとIDケース。
そして最後に、薬指におそろいの指輪。
それをつけて、私はひとり、家を出た。

開場に行き、リエーフにもらったチケットを見せれば関係者枠での招待だったようですぐに会場に入る。
羨ましそうな視線を無視して中に入れば、大きな開場にそびえ立つ長いランウェイ。
近くて遠いその距離に思わず息を吐く。

"会場についたよ。ちゃんと見てるね"

そう打ち込み鞄にスマホを戻す。
準備はできた。あとは見守るだけ。
私は始まるのを待つように指輪をつけた手を握りしめながらそっと目を閉じた。

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