• テキストサイズ

おそ松さん〜ニート達の恋模様〜

第6章 トッティの憂鬱


ト「はい、どうぞっ」



水を渡すと、コクコクと喉を小さく鳴らしながら飲んでいる。



主「ありがとう…。ちょっとスッキリした…」


ト「あんまり無理しちゃダメだよ。飲み会だったの?」


主「飲み会というか、人数要員で合コン呼ばれたの。お酒けっこう飲まされちゃって…。しんどかったから二次会断って帰ってきたところ…。トッティは?」


ト「へーっ偶然!僕も合コンの帰りなんだ!いい感じの人いた?」


主「うーん、連絡先は聞かれたけれど、苦手な人だったからはぐらかしちゃった。あまり飲めないって言ってるのに、強めのばっかり勧めてくるんだもん。そっちは仲良くなった人いた?」


ト「ぼ、僕もビミョーだった…かな。主ちゃん可愛いから、モテモテだったでしょ?」


主「もう、トッティは調子いいんだから」


ト「ホントにカワイイよ?ふふっ。でもさ、こうやってちゃんと話したこと無かったよね?僕と入れ違いでスタバァ辞めちゃったもんね」


主「うん…スタバァ楽しかったんだけどね。お母さんが体の調子あんまり良くないから、わたしが実家の仕事手伝うことになっちゃって。…そうだ、トッティケーキ好き?」


ト「スイーツ全般大好きだよ!確か実家ってケーキ屋でしょ?」


主「じゃあ、お水のお礼にこれどうぞっ」



主ちゃんはそう言うと、バッグからチケットのような物を取り出し僕にくれた。



ト「ケーキ無料券?これ、主ちゃん家の…?」


主「そう!うちのお店、最近店内にカフェスペースが出来たから、今度ぜひ食べに来て!」


ト「わぁ!ありがとう!でも、お店行く時、事前に連絡したいかも」


主「そう?じゃあ連絡先交換しよ?」


ト(ィヨッシャアァァァア!!スムーズ過ぎ!もう会えないと思ってた主ちゃんの連絡先ゲット!!コワイ!上手くいきすぎて自分がコワイよー!!)


ト「……」


主「トッティ?急にボーッとしてどうしたの?」


ト「あ、ご、ごめんっ!じゃあLINEのID教えるね!」


主「ありがと!」







この時…僕は嬉しさのあまり忘れてしまっていたんだ。



5人の悪魔の存在を…。



/ 199ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp