第3章 チョロシコスキーと呼ばないで
主人公視点
主「えぇっ!?占い師もプリクラにいた人も、兄弟だったの!?」
映画の後、わたしたちは駅に向かって歩いていた。
チ「うん…隠すつもりはなかったんだけど、言うタイミングを逃しちゃっててさ…」
主「そうだったんだ。なんか今日は、面白い人にいっぱい会うなぁとは思ってたけど…」
チ「ったく…あいつらには、帰ったら説教しないと!」
主「でも、楽しかったよ!みんな本当に仲良しなんだね!それに…」
チ「それに?」
主「チョロ松くんの、わたしといる時に見せない一面が見れてよかった!なんか、ツッコミとか凄かったしっ!」
あんなに大きな声が出るんだなぁ、と密かに感心していた。
チ「ゴ、ゴメンッ!!慌ただしいデートになっちゃったよね…!!この次は…!」
チョロ松くんが顔を真っ赤にしながら真剣な眼差しを向けてくる。
チ「この次は…、もっと、完璧なデートをプランニングして…き、君を喜ばせるから!…だから!」
主「う、うん…。」
気迫に圧倒されそうになりながらも返事をした。
チ「また…デートしてくれるかな?」
主「…もちろん!これからも一緒にいたいな」
そう言った後にハッとする。
主(あれ…わたし、今のって…告白まがい…!)
すると、
彼は照れながらも困った顔をしていた。