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おそ松さん〜ニート達の恋模様〜

第2章 恋の迷い子カラ松


カ「そ、それは…!じゃあ、主…お前は、無職なのをわかった上でオレのことを…!」



オレの言葉を聞くと、主の顔が耳まで真っ赤になった。



カ(こんなオレを受け止めてくれるのか…)


カ「主」



オレが呼ぶと、主は潤んだ瞳で見つめてきた。



カ「その…キスしても、いいか?」


主「え…………!?う、うん」



オレは抱きしめたまま、そうっと軽く触れるだけの優しいキスをした。


初めて感じる、柔らかく甘い感触…。



カ(なんて愛しいんだ。癖になりそうだ)



スイッチの入ってしまったオレは、無我夢中に主の甘い唇を求めた。



カ(好きだ…主!)




・・・




主「ぷはっ!ゲホッゲホッ!!か、カラ松くん…苦しい!」


カ「あぁっ!すまない!!つい…!」



初めてだというのに、不覚にも肉食系な本能が顔を出し、主を激しく求めすぎてしまった。
グッバイ紳士なオレ。



主「もう、ミウが起きちゃう」


カ「わ…悪かった!」


主「ううん、びっくりしたけど嬉しかった」



眩しい笑顔を向ける主。



カ「主…」


主「なあに?」


カ「…仕事のことや、将来のことは心配するな。お前のためなら、何だってがんばれる」


主「ふふっ、ミウも見つけてくれたもんね?」


カ「あぁ!運命の女神はいつもオレに微笑むっ!ゆえに…!」



オレはマイハニーの肩を掴み、熱い思いに燃える瞳をぶつけた。



カ「将来の事は…ノープランだっ!!」








・・・








松野家にて…




ト「ねぇ…チョロ松兄さん…あれ…」


チ「シーッ!トド松、しばらくそっとしといてやれ」



帰ってきたカラ松の頬は腫れ、頭には大きなたんこぶができていた…。



でも、大丈夫。



ちゃんと2人は両思いなのだから。

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