【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第4章 4話
「受験番号も付けてないみたいだしねぇ・・」
「・・・・」
「じゃあボクの装備って事で・・試験に付き合ってもらおうかな」
「・・・お願いします、勘弁してください。」
「いいじゃないか、楽しそうだろ?」
ヒソカはそうニッコリ笑うと、やっと私を下してくれた。
「別に常にボクの傍に居ろとは言わないよ・・束縛的な男は嫌われるからねぇ・・」
貴方の場合はそういう問題じゃないだろなんて絶対口にも顔にも出せないので心の中だけにしておく
とにかく・・ こうなってしまったらもう逃げれる気がしない・・。
うまくヒソカに取り入って試験をやり過ごそう・・。
果たして私は生きて自分の家に帰れるのか・・
そんな事・・今は考えない方がよさそうだった。
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ
「ただ今をもって受付時間を終了いたします」
サトツさんだ!
「では これより、ハンター試験を開始いたします」
とうとう本当に引っ込みがつかないところまで来てしまったらしい。
「こちらへどうぞ」と言うサトツさんの早歩きと共に、本試験は始まった・・
え・・・・?ちょっとまってこれって・・
「どうしたの?走らないと置いて行っちゃうよ」
う・・嘘でしょ・・また走らされるって事?!
もう走りたくないと嘆いたのはほんの数十分前の事だと言うのに・・やっぱり神なんていないのか・・。
そうして私はまた走ることになってしまった・・