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【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ

第9章 9話



上るだけ上ったら、今度は落ちる番ですか・・



「安心して下は深ーい河よ、流れが早いから落ちたら数十キロ先の海までノンストップだけど」

そして谷へと華麗にジャンプしたメンチさんを見送りながら、私は冷や汗が止まらないでいた・・。


「あーよかった」

「こーゆーのを待ってたんだよね」

いくの!?やっぱりいくのね!?

顔面蒼白の私を置いて、ゴン達は本当に谷底まで降りて行った・・・。

し・・・信じられない・・
私なんて怖くて覗きこむことすらできないと言うのに・・・

しかしその時
後ずさりながら崖から離れる私の背中を叩く者がいた・・・

「ひっヒソカさんん!!」

「やあ」

にっこりとヒソカは何故か楽しそうに笑っている

・・・まさか



「いやです!!!いやです!放してください!!!」

「大丈夫、ボクが絶対落とさないから」

「お願い!!お願いします!本当に嫌なんです!!!」

第六感が何か嫌なものを察した時には、身体は既に脇に抱えられており
私は有無も言わさず再び崖っぷちに連れていかれていた。

「いやぁ・・・、おねっ、お願いですからぁ・・・」

ずびずびとだらしなくベソをかくその姿を見てヒソカは更に機嫌を良くしたらしく
泣き顔が見えないからと私を前で抱え直した。

そして・・

覚悟を決めた私はしっかりとヒソカの首に腕をまわし目を強くつぶると

「大丈夫大丈夫」

含み笑い気味にヒソカがそう言い、私の身体はフワッと浮いた
そして言いようのない悪寒が腰から背中にかけて走り

「・・っ!ふぐっぅぁああああああああ!!!!!」


なんとも可愛げのない私の断末魔が谷間へ響いた。


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