• テキストサイズ

コトノハ 【気象系BL短編集】

第13章 I'll be there



雅「ねえねえ、翔ちゃん」

ゴミ捨てから戻ってきた雅紀が、俺の対面に腰かけてきた。
俺は洗濯を終えたタオルの最後の1枚を畳んでから、雅紀に向き合った。

「なに?」

雅「ゴミ出しに行く前にさあ、向井さんから来店予約の電話があったんだけどさ。おかしいんだよ…」

雅紀が膝の上で頬杖をついて、首を傾げた。

「おかしいって?」

雅紀は、俺が畳んで積み重ねて置いたタオルを、1枚手にとって畳み直した。

雅「翔ちゃん、雑だなあ。また松潤に怒られるよ?」

「そうか?きれいに畳めたと思ったんだけどな…」

雅「『大体さあ、これのどこがきれいに畳めてるんですか?端がずれてるんですけど?翔さん、やり直してくださいね!』」

「うわっ、そっくりだ。本人かと思った!」

雅「へっへっへ。自信作だからね♪」

松潤のモノマネをしながら、次々と畳み直していく雅紀。
俺も雅紀のモノマネを聞きながら、畳み直した。
畳み直しが終わってから、話の途中だった向井さんのことについて聞いてみた。

雅「向井さんさあ。いつもは大野さんを指名するっしょ?なのにさあ、“あたし、これからは二宮さんにお願いするわ”って言うんだよ。今までさ、シャンプーでさえ大野さん以外の人にさせたこと無かったじゃん?だから、おかしいなって思ったんだ」

「ふ、ふーん…。た、しかに、おかしい、な…。何でだろうな…?」

きっと、あの時の…、、

雅紀の話を聞いて、俺は1週間前の出来事を思い出していた。

/ 315ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp