第11章 僕は、便利屋。⑤
翔のナカはトロトロでオレに絡み付いてくる。
前戯もなしで唾液を申し訳程度に纏わせて挿れたっていうのに…。
壁全体がガタガタと揺れる。
いつ誰が入ってくるかわからない公共の場所でのセックスにいつも以上に興奮した。
翔が必死に俺の動きに付いてきてくれる。
近頃は翔の口元を見なくても、甘い声だけはわかるようになってきた。
翔『あっ…んっ…ああぁっ…ぁぁ…』
俺にしか聞こえない甘い声にどんどん煽られて。
ズチュチュ…
クチュチュ…
翔のナカを擦りあげる音。
肌がぶつかり合う音がやけに大きく鼓膜に響いて…。
やべえ…。
興奮する…?!
抽挿するスピードをあげて、翔の腹に回した腕をグッと引き寄せ、より密着したら…
翔がビシャッと壁に熱を吐き出した。
~と、同時にキュウッとナカが締まって…
「はあはあ…翔…い、イクっ…っくっ!」
翔のナカからズルリと抜いて俺も壁に熱を吐き出した。
脱力して便座にペタリと座った。
翔を膝の上に乗せて後ろから抱き締めた。
うなじにチュッとキスをして、翔のにおいを堪能する。
―間もなく閉演時間です
本日はご来園誠にありがとうございました―
あ、やべっ…。
翔の服を急いで着せて、壁に飛ばした2人の熱をトイレットペーパーで拭いてトイレから出た。
それから、グッタリとした翔をおんぶして走って出口に向かった。
待ち合わせ場所の駐車場に向かうとニノと相葉さんはもうすでに車に乗って待っていた。