• テキストサイズ

コトノハ 【気象系BL短編集】

第8章 若葉のころを過ぎても


あっ?
なに?今の?

智「ふふ。翔。気持ちイイ?」

首を、もげてしまうんじゃないかってくらい、左右に振った。
違う!
今のは俺じゃない!

自分から出てくる声に戸惑う。
大野くんは、「ふ~ん」なんて言いながら、オレを再び咥えた。
俺は恥ずかしさと気持ちよさで、見てられなくて、目をギュッと瞑った。

「あひゃっ…!」

大野くんが俺のを深く咥えて、ジュルジュルっと吸い上げた。

「こ、こんな、あっ…あうっ…イ、く…」

智「ふふ。ひひにょ?…ひけ…」

「や、やだぁっ…しゃべっ、ちゃっ…ぁあっ」

咄嗟に大野くんの口から離れようと腰を引いたんだけど…。
引き戻されて、大野くんの口内に吐き出してしまった。

智「…ゴクンッ」

ゴクンって…?

「も、しかして…飲んだ?」

肩で息をしながら、大野くんを見てみた。
顔をあげて、口元を手の甲で拭いながら、頷いた。

「うそうそうそ~っ」

恥ずかしすぎて、ここから消えてしまいたいよー!

智「ふふ。翔。可愛いなー。もしかして…」

縛られた手で顔を隠そうとするけど、ままならない。
大野くんが、俺の手を押さえながら、グッと顔を近づけてきた。

智「翔って、童貞?」

「はあああああああっ?!」

なんてことを聞くんだよ⁉
大野くんのバカー!
益々、消えてしまいたくなった…。

/ 315ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp