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【WJ】短編

第9章 【甘】太陽みたいに笑う君/木兎光太郎


「遥香、ウチで待ってて。母ちゃんいるから。」
「え?なんで?お母さんと二人とか気まずいじゃん。」
「折角こっち来たんだし、一緒にごはん食べようぜ!」


 光太郎本人がいないのに、光太郎の家に私だけ行くなんて正直気まずい。お母さんが苦手とかそういうのじゃないけど。でも、光太郎今日誕生日だし、聞いてあげれるお願いなら聞いてあげたいし。私ももう少し光太郎といたいし。なんて考えていたら、耳元で光太郎が囁いた。


「夜にもう一つ欲しいのあるから。」


 その真剣な瞳は試合の時と同じ。その表情にドキドキする。でも、そのもう一つ欲しいの、って言うのは多分あれのこと。


「盛んな、バカ!」


 恥ずかしくなって、鞄で光太郎のお尻を叩いた。へへっと子供みたいに笑うその顔も好き。光太郎と出逢えてよかった。生まれてきてくれてありがとう。



            …ℯꫛᎴ



2016/09/20 Happy Birthday

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