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黒子のバスケ:赤司征十郎 R18 キミはオレのもの

第9章 小さな違和感



赤「おはよう」
「おはよう赤司くん!」

翌日本当に赤司くんは私の家まで来てくれた。
こんな素敵な人が私の彼氏だなんて…未だに信じられない。

自然に手を繋ぐ。
ついこの間までは手なんか繋ぐ関係じゃなかったのに。
この時まで私は浮かれていた。

だから、うっかりしていたんだ。
赤司くんをどれほどの女の子が想っていたかを。


違和感に気づいたのは学校に着いて、教室に入ったときだった。

「あれ?ない…」

机の中にいれていた筈の教科書とノートがない。
持ってきたつもりになって忘れちゃったのかな?

「赤司くん、教科書忘れちゃったみたいで…一緒に見てもいい?」
赤「あぁ、いいよ」



初めは小さな違和感だった。
この日を皮切りに違和感はどんどん大きくなって…確信に変わっていった。

「はぁ…やられた…」

あれから物が無くなったり、教科書が破り捨てられたりしていた。
今回は靴。
カッターで傷つけられ、とても履ける状態じゃなくなっていた。

これってやっぱり…いじめってやつだよね。
多分やった相手は赤司くんのファンの子達。
一部のファンがそういうことをしていると聞いたことがある。

私が赤司くんと付き合っているのが気に入らないんだろうな…
その気持ちもよく分かる…幸い、私には優しい友達もいる。
ハブられたりしてる訳じゃないし、あの子たちの気が済むまで待っていよう。
ま…こんな風に靴までダメにされるとちょっと困るんだけどね…一人暮らしの家計にはきついよ…




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