第3章 六つ子のやる気は疎ら
「ちょっと一松?起きてなさーい。」
時刻は現在8:10。
私は車に一松とトド松を乗せ、ロケ地である雷門通りに向けて車を走らせていた。
「はぁ……。
トド松、フォローお願いしてもいい?」
と「任せてよ彼方ちゃん♪
その為に僕をつけたんでしょ?」
一松は朝がめっぽう弱い。
低血圧ってのもあるんだろうから、なるべくロケは昼以降にしてもらうように気を配ってるけど、そうそううまくは組めないのが現実だ。
「ほんと、トド松に助けてもらってばっかりでごめんね?」
と「いいよ~。
って言うか、一松兄さんもいい加減起きなってば!!
もうすぐ着くよ!」
い「……んー、トッティ?」
と「??なに。」