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好きになったっていいじゃない【アイナナ】R18*完結*

第13章 Hold me


夜空には満天の星

手を伸ばしたら星に触れてしまうんじゃないかと錯覚さえしてしまいそう。


川のせせらぎを聞きながら、熱くもなく温くもない露天風呂に1人で浸かるひと時に幸せを感じてしまう。

此処は天の養父である九条さんが所有する別荘の1つ
(1つっていうことは幾つも所有しているみたいなんだよね)

誰も来ないような山奥に別荘を持ってるなんて金持ちなのか?

そんな事を考えながらお湯に浸かっていると



「湯加減はどう?」

「っ……!天っ……!」

「夜風が気持ちいいね」


目を閉じて夜風を感じている天はやっぱり綺麗で見惚れてしまう。


「どうしたの?」

「え……?」

「顔が赤いよ……」

「う……!」


目を細めて優しく笑う天に見惚れてしまい頭が動かなくなっちゃう。

付き合って半年もたつのに未だに天の顔がまともに見れないなんて……アカンよね?

(でも、しゃーないじゃん。天ったら格好いいし、可愛いし……好きなんだもん……!)


「ボクに見惚れてた?」

「……うん」

「相変わらず素直だよね」


まるで小さな子どもをあやすかのように優しく頭を撫でてくれる。

天にそうされるとくすぐったいくらいに幸せな気持ちになって顔が緩んできちゃう。


「ん?」


天からの視線を感じるんだけど?



「天……?」

「ボクもキミに見惚れていたよ」

「っ……!」


そんな蕩けるような笑顔を私にむけないで……!

体の力が抜けて、はぁあああんってなっちゃうから。



「照れてるは本当に可愛い」


チュッとリップ音と重なるように頬に唇の感触が……
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