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ゲヴァルト・ザ・ソード

第3章 緋守高校とゲヴァルト


「わっ!莉子ちゃんもう帰るの?」

教室に入ろうとした朱とぶつかってしまうところだった。

「ごめん!ちょっと急いでて…」

教室を向いて朱に言った莉子は行こうとしたとき、またもや人にぶつかるところだった。

「すみません…」

そう言い莉子と千秋が避けようとしたときだった。

「このクラスの東条莉子さんと紺野千秋くんはいるかな?」

「あっあたしとこいつですけど…」

「ちょうど良かった。これ、お届け物」

二人は先輩と思われる男から昔の雰囲気を感じさせられるような封筒を受け取った。

「なんだよこれ…古くさすぎねぇか…?」

「和紙だよ和紙。でもなんでこんなもんに…」

ビリッと音を立てて莉子は封筒を開けた。

「あ、莉子ちゃん!」

「なんだそれ?」

15時58分。教室から朱と秀が出てきた。

「さっき先輩からもらったんだけどよ…」

「おっそれはラブレターか千秋ぃ?」

「残念だがもらったのは男の先輩だぜ秀。第一莉子ももらったんだ」

「それでラブレターは流石にやばいっしょ…」

「えっなんで可笑しいの?」

「…話がややこしくなるからもうやめて中身みようよ…」

朱の天然っぷりに莉子がツッコミを入れたあと、封筒をもった二人が中身のものを取り出した。

「ちょっ寄っかかるなよ秀!」

「見えねぇんだからしゃーねぇだろ」

「見せて見せて!」

「何これカード?」

莉子と千秋が折り紙サイズのカードを出したときだった。

「えっ…何…なの?」

4人が青いオーラに包まれ無重力状態になったように髪の毛やバッグが浮いたようになった。

時計が16時を示した針の音が鳴った時だった。

「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

悲鳴を聞いた4人は声のする方に走った。
その視線の先にあった光景は…
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