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【松野家】ただいま そして 愛してる【長編】

第1章 「おかえり!」



ぽかぽかと よく晴れた 昼下がり。

今日も平和な時間が松野家に流れる。


「暇だなー」

寝転び 天井を見上げながらボヤいているのは、長男 おそ松。

「仕事探ししなよ」

呆れたように言いながら 求人誌を読んでいるのは、三男 チョロ松。

鏡の中の自分に夢中なのは、次男 カラ松。

猫を膝に乗せて ニヤニヤしているのは、四男 一松。

「ねぇねぇ トッティはー?」

ニコニコしていて 一人でも楽しそうなのは、五男 十四松。

チ「さぁ?買い物にでも行って「あ!トッティ帰ってきた!」
チ「・・・・・」

匂いセンサーでも搭載しているのか 鼻をクンクンさせる十四松。

十「父さん 母さんと・・・凛だ!!」
「「「「凛?」」」」


お「ねぇ 凛って誰?」
チ「さぁ・・・?」
カ「新たなカラ松girlか☆」
一「従兄妹じゃない?」
123「「「あぁ〜!」」」

聞きなれない女の名前に 輪を作って座り ミーティングを始める四人。内容は全て聞こえており、十四松は信じられないとでも言うように目をパチパチさせていた。
そして 出てきた結論と共に 輪にダイブした。

十「ちがーう!全然ちがう!ちがわないけどちがう!」
お「どっちだよ;」
一「凛ってあれでしょ? 年下のくせに俺たちのこと一番見下してくる女...」
チ「そうそう!話かけても全部無視されちゃって。。」
お「え?チョロ松 お前話かけたことあんの?!」
チ「僕だって一回くらいはあるよ!」

駄々っ子のようにバタバタと手足を動かし「ちがう!」を連呼する十四松と、どんどん話を違う方向にすすめるニートたち。

一「けど 十四松は仲良かったよね」
チ「そういえば・・・」
お「確かに」
カ「俺のときは きっと恥ずかしかっただけさ☆」
十「・・・・・」

十「本当に覚えてないの?」
お「何が?」
きょとんとする十四松と、十四松の問いにきょとんとするニートたち。

変な空気が流れる中、それを裂くようにして 玄関の扉の開く音がした。
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