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恋ぞつもりて(裏)~声優さんと一緒~

第44章 admit


「自由?好きよ。」

「これから先、貴方を愛して良いですか?」


発せられる言葉に耳を疑う。

これは夢?

あやめちゃんが俺を好き?

愛してくれる?

そっと触れられる頬の感触。

その手を俺は自分の手で包む。

「あやめちゃん…」

「本当に?」

「俺の事…好きでいてくれるの?」

コクッと頷く。

「俺を愛してくれるの?」

コクッコクッと何度も頷くあやめちゃん。

「やっぱり違うなんて、嫌だよ。」

「違わない。」

まっすぐ俺を見て、手を握ってくれる。

「夢みたいだ…」

「いや。夢なら醒めないで。」

グッと瞼を閉じる。

「自由。夢じゃないよ。」

そう言うと、柔らかい感触が唇に感じた。

瞼を開ければ、あやめちゃんの顔が見える。

「夢じゃないんだ…」

ポロポロと涙が溢れる。

かっこ悪くたって構わない。

これが俺なんだから。

大好きだよ。

あやめちゃん。
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