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放課後の図書室

第2章 ツインテールは漫画好き


「この漫画はもう、主人公の美和がすっごく可愛くて…」

「…」

「コッチは、魔法少女レイナがカッコよく描かれているんですよ‼︎」

長い。

長過ぎる。

僕は1時間はこの話を聞いている。

…飽きてきた。

コイツ…

漫画ヲタクかよ‼︎

「で、これは…」

「…わかった。もういい」

「えぇ⁉︎何がわかったんですか⁈」

「いろいろ」

「て、適当過ぎます‼︎漫画を舐めてるんですか‼︎」

「…とりあえず、作業始めるぞ」

「もっと聞いてください〜‼︎」

とりあえず実音を無視して始めるとしよう。


「…少年漫画、いるか?」

目の前には山のような少年漫画。

こんなにいるかというくらいある。

「あったりまえですよ‼︎てか、入れなくてどーするんですか‼︎」

実音はスパッと言い切った。

「ここ、女子校だぞ」

「いいんです‼︎女子校だからこそですよ」

実音の理屈はよくわからない。

まあ、漫画ヲタクのいうことだから正しいのかもしれない。

「きっと、今より愛される図書室になります‼︎」

「本当か?」

実音は迷わず言い切った。

「絶対です‼︎」

気持ちのいいほど確信した目で僕を見た。

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