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放課後の図書室

第5章 君と僕


僕と実音が初めて出逢った時…?

今年の春だっけ…?

「私と千陽先輩が出逢ったのは、もっともっとずーっと昔ですよ」

実音は寂しそうに笑って僕を見た。

「やっぱり、覚えてないんですね」

「え?」



「8歳のころの約束。」

それは、



僕と初恋のあの子の…?


もしかしたら、実音は…


「千陽くん。やっと会えたんだね。
寂しかったよ、隣にいるのに伝えられなくて。」

違う

実音じゃない。

今、僕の目の前にいるのは…



「千陽くん。大好きだよ。8年前からずーっと。」


あの子だった。
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