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嵐内妄想②【気象系BL小説】

第14章 両想い(SO) ⅱ





(not a real)


最初から
可愛い顔だなーって思ってた。

変な意味とかじゃなくて
普通に。

男のオレから見ても
可愛いなって。


特に、笑った時。


ふにゃって、効果音がつきそうなくらい
優しく笑うんだ。



単純に、気になってた。



だから、智くんが働くカフェに
通いつめたんだ。


ある日、働いている智くんを
目で追ってたら、目が合っちゃって。


すぐにそらそうとしたら
智くんの方から、
にこって微笑んで、軽くお辞儀をしてくれた。



堕とされた。その笑顔に。





男が好きなわけじゃない。
恋愛対象は女の子だった。

だけど俺は
智くんのことを好きになった。









街で、智くんを見かけた時
考えるよりも先に、体が動いてた。










あの日から、
オレ達は友達になった。



















それが、

オレが大学3年で、

智くんは、美術系の専門学校に通っていた頃の話。





歳もそんなに変わらなかったし
仲良くなるまでに、時間はかからなくて。



休みの日は基本
智くんと一緒にいることが多くなった。





一緒に映画を見に行ったり、
お互いの家でダラダラしたり、
…まぁ、オレに言わせればデート。



ただ、一緒にいる時間が増えるほど
オレの智くんへの気持ちは増す一方なわけで。


だけど、そんなこと言えるはずもなく
半年が過ぎようとしていた時、
オレたちの関係が大きく変わる出来事が起きたんだ。










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