第22章 緋色の夢　〔Ⅶ〕

かけ昇ってきた強い刺激が身体を突き抜けて、浮遊感に包まれる。

何も考えられなくて、息を乱しながらぐったりと寝台に身を預けていると、ジュダルが満足そうに笑みを浮かべているのが見えた。

「イッたみたいだな」

──　イッた？　これが……？

身体に火でもついたみたいだ。熱くて、頭がぼうっとする。

「休むには、まだ早いぜ？　」

はっきりとしない意識の中、ジュダルが笑い、何か硬いものが当たる感触がした。

いつの間にか、秘所に彼のものが当たっている。その大きさに目が冴えていった。

──　ああ、無理だ……。あんな大きいものが入るわけない。

「充分なじませてやったんだ。そろそろ大丈夫だろ？　」

熱く潤んだ秘所を刺激するように押し当てられて、身体がこわばった。

「力抜け、ハイリア」

「そう、言われたって……。無理だよ、そんなの……」

秘所に当たる彼の熱い温もりが余計に恐さをあおる。

不安になってジュダルを見つめれば、呆れたような顔をされた。

「仕方ねぇーやつだな……。おまえ、舌だしてみろよ」

「？？　」

よくわからないまま舌先をのぞかせると、顔を近づけてきたジュダルに絡めとられて、深くキスされた。

一度、絶頂を迎えたせいか、舌先が重なりあうだけでも身体がびくついて熱くなる。

ぞくぞくとする感触に力が抜けていった瞬間、押し当てられていたものが一気に突き抜けてきて、ハイリアは目を見開いた。

下腹部を切り裂くような痛みと圧迫感が走り、身体が震え、息がつまる。

なんとか空気を取り込もうとする唇が、ぱくぱくと動いた。

「ひどっ……、ジュダ……」

鋭い痛みに涙がボロボロとこぼれ落ちて、頬を伝う雫をジュダルに舐めとられる。

「落ちつけ、ハイリア。慣れるまで少し待ってやる」

上手く息ができなくて、肩を小刻みに揺らし、浅い呼吸を繰り返していると、ジュダルは震える身体を抱き込むようにして、頭を撫でてきた。

強引に貫いてきたくせに、優しくしてくるからずるい。

秘所は最奥までじんじんと熱く痛んで、動かなくても彼が中にいるのがわかった。

「わりぃな。おまえが、あんまりいい反応するから抑えられなくてよぉ」

にやりと笑みを浮かべるジュダルに反省の色は見られない。むしろ楽しそうだった。