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俺、カンタ。

第5章 男のユウジョウ。




いつもの公園に来てみた。
昼間の公園は、人間のガキ共ばっかだ。
俺みたいに、かわいい豆シバなんてよ、
見つかったら、大変だぜ。
ぬいぐるみと勘違いされっからよ。



「おい、カンタ。いそうか?」



甚助に言われて、思い出したぜ。
何しに来たか、をよ。






「まず、朝とは全く違う感じだな」



俺はひとまず、いつもの散歩コースを歩いてみた。



いつも会うジョギングのネエチャンはいない。


広場では「ラジオタイソウ」はやってない。
あの「ラジオタイソウ」って、おもしれーな。ちいせー箱から、声出てよ、みんな、同じに動いてんだよな。


朝から、へったくそなウクレレ弾きながら、歌ってるガキもいねー。
コウジが言うには、同じコード?を弾きながら、真顔で、「イノウエヨースイ」を歌ってんだとよ。
俺は嫌いじゃないけどな。
よく見ると、かわいいネエチャンになりそうだ。



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