第10章 スペードのエースと出航
私はアレンとはいてはいけない気がした。
私「アレンはきっと帰ってくる。」
1枚、スペードのAのトランプを取っていく。
私「帰ってきたら返すから。」
離れなきゃと思うけど、はなれたくなくて。
名残惜しくてアレンの頬にそっとキスをした。
そして踵を返して歩く。
大分、歩いた。
空が明るくなっている。
ーイノセンス発動
天使の翼ー
竹林から抜ければ丁度ラビとリナリーがいた。
リ「紅里?!」
ラ「どうしてここにいるさ?」
私「みんなと師匠の護衛って任務受けたから。」
リ「そんなことより、アレンくん見なかった?どれだけ探しても、見つけられないの...!!」
ラ「...見つかるさ。」
私「...アレンなら大丈夫。見つけたから。」
リ「本当?!」
私「でも、今は会えない。来て。」