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[名探偵コナン]マティーニにお砂糖を

第6章 食後の/ベルモット


「本当に今日はありがとうございました。ご馳走様でした。」

マンションの前でハーレーを降り、ヘルメットを手渡す。
何から何までお世話になりっぱなしだ。

「こちらこそ、また誘ってもいいかしら?」
「ぜひ!今度は私のおすすめのお店行きましょう!」
「じゃあまた、連絡するわね。」
「そういえば、私の連絡先って教えてましたっけ?どうしてメール…」

当初からの疑問であった連絡先の謎を思いきって聞いてみる。私があの日酔っ払って教えたのを覚えていないだけかもしれないし、もしかして共通の知り合いがいるのかもしれない。しかし、彼女は人差し指を立ててこう言った。

「A secret makes a woman woman. 少し秘密があった方が、ワクワクしない?それじゃあね、ギムレット!」

ぽかんとしている私をよそに彼女はバイクのエンジンを吹かすと、車の波の中へ消えていった。
マンション前に取り残された私は、彼女に聞きそびれた質問を思い出して1人頭を抱えるのだった。

「だからギムレットって何?私のあだ名?」




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