第10章 4日目
目を覚ますと、ふわふわ、甘い香り
美優『…花?』
樂『綺麗だろう』
樂がとってきてくれたのだろうか
美優『うん、とても綺麗だね』
鮮やかな色は、この真っ暗な空間ではとても目立ってみえた
『三神…?』
ふと樂以外の声が聞こえた
美優『え…夏目…?』
振り向くとそこには誰もいなくて
でも確かに…夏目の声がした
美優『樂…ここって私以外も入れるの?』
樂『奴は妖力が強いからだろう、普通はあり得ない事だ』
美優『普通…か、』
私だって、昔は普通になりたいと思ってた
でも叶わぬと知ったのは、とても早かった
美優『樂の姿っていつみれるの?』
樂『…三日後だ』
三日後、つまりは全てが終わったらか…
美優『三日後…楽しみだね、』
私の言葉に、樂は返事をくれなかった