• テキストサイズ

【R18 ハイキュー!!】幼なじみ 及川徹との場合

第2章 幼なじみがコイビトに変わる時



「……うん、嫌い」

「……」

初めて、言った。

面と向かって、「嫌い」って……

「徹みたいな人、大嫌い……」

「……嘘つけ」

大きなため息をついた徹がずいっと距離を詰めてくる。

「言っただろ、俺、ずっと見てたって」

「だから……?」

「おまえ、俺のこと好きだろ」

「……相変わらず自意識過剰」

「俺、相手が俺を好きだってすぐわかっちゃうんだよね。そういうのわかりやすいし」

「私は違うから」

大嫌い。大嫌い。大嫌い。

「あっそ……じゃあ、俺が好きだって言ったらどうする?」

「っ……?」

「俺がおまえの事好きだって言ったら? それでもおまえは俺のこと大嫌いなわけ?」

何言ってんの?

徹が私のこと好きなわけない。

「そんな、あるわけないじゃん」

「なんで? 俺がおまえのこと好きだったらいけない?」

どんどん徹が近づいてくる。

「……」

「……」

後ずさりする私と同じ歩幅で、徹が近づいてくる。

とんっ。

背中が徹の家を囲む塀に当たる。

「もうそれ以上下がれないけど?」

塀に両手をついた徹の顔が近づいてくる。

慌てて顔をそむけると、

「ドキドキしてる?」

私が逃げないように通せんぼして、耳に口を寄せてくる。

息遣いが近くて……意識せずにはいられない。

「ねえ、聞いてる?」

「……嫌い」

「絶対?」

「絶対」

「じゃあ試そう。これからすること、本当におまえが嫌なら、俺の事嫌いって認めてやる」

/ 16ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp