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【R18 ハイキュー!!】幼なじみ 及川徹との場合

第2章 幼なじみがコイビトに変わる時



「遅かったじゃん」

家の前になぜか徹がいた。

バレー部のジャージ姿にスポーツバッグを肩からかけてる。

練習は2時間も前に終わったはずなのに。

「ちょっと、すげぇ待ったんだけど」

待ってるなんて知らないし。

「……寄り道してたから」

「こんな時間まで?」

「……人と会ってたから」

バレー部の練習が終わるまで岩泉君を待って、それから会ったから思ったより遅くなった。

「徹こそ、今帰りなんて遅くない?」

「マッキーたちと外で飯、食ってきたから。つかそれでも結構待ったけど」

「今日、おばさんいないの?」

「姉貴の家族と一緒に旅行行った」

及川家は、お姉さんの子供……徹の甥っ子を中心にまわってる。

学校もそうだけど部活が休めない徹はいつも留守番。

「いつまで?」

「今週ずっと」

あんな広い家に一人って、私なら恐くてイヤだけど、でも徹は……

「じゃあよかったね、女の子呼べるじゃん」

こういう家族が留守の夜、たまに徹が彼女と家の中に入っていくのを見る。

何をしてるのか。

いつまでいるのか。

考えると心がイライラしてたまらないから考えない。

考えたら、きっと私、嫉妬してしまうから。

そんな権利はないのに。

「呼ばないって。つか、今彼女いないから意味ないし」

「今日の手紙の子は?」

「あ~、エロくないからパス」

見てもないくせに。

「で、待ったって、何か用事?別に外で待ってなくても、電話くれたらよかったのに」

「なんだよ、用がなけりゃ待ってちゃいけないわけ?」

「別にそんなこと言ってないでしょ」

「てかさ、おまえこそなんだよ?」

「なにって、なに……?」

「岩ちゃんと会ってたんじゃないの?」

「……っ!」

「人と、なんてごまかしちゃって、バレバレだっつうの」

何で知ってるの?

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