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Blue【気象系BL】

第4章 最後の言葉


でもさ。

そんな俺のヘタクソな強がり、
ニノは、ちゃんと分かってて。

俺の好きな、
あの人懐っこい笑顔で、

「俺は、いいって、言ったのに。」
と言って、目を附せた。


そして。

「翔ちゃんといるときは、
俺、ホントに自然にいられたんだよね...

癒された...っていうの?

たがら、甘えちゃってたのかもしれない。

離れなきゃいけないのは、
分かってたんだけどね...」


甘えてたなんて...

それは俺の方なのに...。

ニノのそんな言葉に、泣きそうになる。


「潤くんと別れさせてあげたら、
俺の役目は終わってたのに、

いつまでも、ズルズルひっぱっちゃって、
なんか、ごめんね....俺さ...」


俺は思わず、ニノを抱き締めたいた。

「ごめんなんて言うなよ。

謝らなきゃいけないのは、俺の方だよ!

甘えていたのも、頼っていたのも、
癒されてたのも、俺だから...

離れたくないけど、
いつまでも、ここにニノを引き留めとけない...

前に進まなきゃダメだって、

ずっと、そう思ってたんだ。」


ニノは、黙って俺の背中に回した腕に
力を込めた。



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