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猫王子と犬平民

第9章 猫王子といじめ


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体育の授業でカミングアウトしてから早1週間。あっという間に噂は広がり、これでもかってくらい心配されたにも関わらず情報はゼロ。

そして嫌がらせは休むことなく続いていた。そして今は数学の時間。


『はぁ…』

「どうしt…ここまでなのか」

『これは初めてのパターンだね。というかノートに落書きって…こういうの本当にあるんだね、バカバカしい』


数学のノートには"死ね"や"消えろ"、"ウザい"などの中傷語句がびっしりと書かれていた。つーか何で数学だよ。嫌いだって知ってんのかコノヤロー。


『つーか何か赤司まで疲れてない?少し痩せた?』

「あぁ…この所私物が盗まれていてな。隠し撮りもされている」

『…はぁぁぁ!?』

先生「うるさいで、。授業中っちゅー事を忘れるなー」

『あ、すんません…で、いつから!?何であたしに言わなかったの!?』

「別に言う必要もないだろう」

『あるでしょ!ストーカーじゃん!犯罪じゃん!警察問題じゃん!』

「いじめだってそうだが?」

『…赤司ってこの問題になると、すっげーあたし責めるよね』


というより、怒っている感じ?何でだろう。


「お前だって僕に言わなかった。これでおあいこだ」

『おあいこって…何それ赤司可愛い』

「なっ!!!僕は別に可愛くなど…」

『あー照れてる照れてる!全く、かぁわいいなぁぁぁ!せ、い、ちゃん♡』

「いい加減にしろ駄犬!!!僕にそんな口を聞いていいと思ってるのか!」

先生「いい加減にするのは…お前らや!」

『いだっ!』

「…」


先生から鉄拳をくらった。もちろんあたしと赤司、両者とも。


先生「お前らほんま煩いで。罰として放課後職員室な」

『ちょ、放課後はタンマ!!!部活があるんだって!』

「先生、今回の事は反省していますが僕はまだ初めて注意されただけです。しかるべきはだけで十分だと思います」

『ふざけんな赤司!!!おま、ここまで2人で頑張ってきただろう!?死ぬときも一緒、ペナルティも一緒だぁぁぁ!!!』

「黙れポチ」


そんなこんなで赤司と地獄の職員室巡り、スタートです☆って、嫌だぁぁぁぁぁぁ!!!!
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