第15章 猫王子と修学旅行
赤司side
あれから僕達は皆でお風呂に向かっていた。大浴場という割には、あまり大きくも無い風呂だった。
男子特融の遊び、お風呂で泳いだり、のぞき穴を探したり…とにかく皆楽しんでいたと思う。僕はもちろんゆっくりしていたが。
そんな時に聞こえた。女子たちの、の声。
奈央「なんやねんそのくびれ。なんやねんそのおっぱい。なんやねんそのツルツルの体!!」
男子生徒「「「「!!!!!!」」」」」」
『いやん♡奈央ったらどこ触ってるの♡』
男子生徒「「「「「!!!!!!」」」」」
「ごほっ!」
川崎の声、そしてなぜか色気を含んだの声。男子全員が反応した。
男子生徒「…え?何?隣女子風呂って本当だったん?」
男子生徒「女子何しとるん!?俺も混ざりたい!!!」
男子生徒「アホ!捕まるわ!!けど…ええなぁ…」
奈央「…見るのも良し、さわり心地も良し…最高やでほんま!赤司君、ええなぁ」
「ぶっ!?」
男子「「「「「赤司!?」」」」」
さっきは咳き込むだけで収まったが、今は盛大に吹いてしまった。
男子生徒「は!?赤司触ったん!?の胸触ったん!?」
男子生徒「付き合おうてんの!?この間フラれた言うてへんかった!?」
男子生徒「赤司死ね!!!!」
「ちょっと待て、僕は触ってなどいないし付き合ってもいない、勘違いだ。だからさっき勘違いした奴、死ねと言ったやつは1秒以内に僕に謝れ」
男子「「「「「すんまっせんでした!!!」」」」」
おっと、土下座までしたのか。まるで気分は王様だな。…そう言えば僕は王子設定だった。あながち間違っていない。
というか、何をやっているんだは。隣が男湯だという事に気付いてないな。後で説教が必要だ
…言っておくが、想像なんてしていないからな。