第11章 猫王子と文化祭
だが僕の予想は外れた。だって驚いてるから。
「ぶはっ!何だよその格好!何で鬼太郎なんだよ腹いてぇ!!!」
「…青峰君、どうやらツッコむべき場所はそこではないみたいですよ」
「~~~~~~~~~~!!!!!」
テツヤが僕に気付き、震えながら大輝に伝える。あれは確実に笑っている。そして声にならないくらい笑った大輝。2人も後でオヤコロの刑決定だな。
「ちょ、黒子っちも青峰っちも笑いすぎッスよ!赤司っち、よく似合ってるッスね!!」
「涼太、今すぐ豆腐の角に頭ぶつけて死ね」
「何でッスか!?俺フォローしたのに!!!」
『ちょ、王子!豆腐って…木綿豆腐じゃないと死ねないよ!』
「そこッスかぁぁぁ!?木綿でも絹でも死ねないッスよ!!」
いきなりのモデル(笑)の登場にクラス中、いや学校中の生徒が何事かと集まってくる。
『ちょ、何で3人がここにいるの?暇人なの?』
「奈央ちゃんに誘われたんスよ。俺1人じゃ心細いし、聞けば黒子っちと青峰っちとは知り合いらしいじゃないッスか!だから皆で来たんスよ」
『ねぇ青峰、黒子。どうよこの鬼太郎!似合ってるでしょ!目玉の父ちゃんもしっかりいるんだぜ!完成度たけーだろ!』
「おま、腹筋崩壊するかと思ったわ!何で鬼太郎チョイスなんだよ!!!」
「赤司君の猫さん王子もさんが選んだんですよねグッジョブです。おかげで面白いものが見れました」
「俺の事無視ッスか!?」
『とにかく回転良くしたいから何か頼んでよ。つーか頼め、そして貢げ。王子、注文とっててー』
「…ポチ、お前がやれ」
『次のお客様どうぞー』
「オイ」
3人は笑いつつもメニューを見て注文を決める。とりあえず、だ。コイツラを呼んだ川崎、あとで覚えておけ。
奈央「ヒッ!!」
「?どうしたんスか?」
奈央「おおおおおおお悪寒が!!!!!」