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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第6章 書類配りIV




「殺す。殺して…葬り去る」


まるで機械が喋っているかのような声が、流歌から聞こえた。



「そうだよなァ…『悪魔』?」



ニタァ…と不気味に笑う。



「「っ………!?」」



途端に凄まじい殺気が男達を襲った。



「フ…アハハ!アハハハハ!」



「な…何なんだよお前…っ」



「アハ♪クスクス…愉しいなァ」



恐怖で怯える男が指と指の隙間から見たのは…ネジがぶっ飛んだ様に壊れ、狂った笑みを浮かべる流歌だった…。



「ヒッ…!!」



「大事な物を奪オウとするなんテ…許セないナァ…」



「や、やめろ…」



「いいかよく覚エておけ」



段々と声に落ち着きが戻るが、その喋り方はどこか不自然だった。



「守る為なら人はどんな最低ナ事だってすル」



顔から手が離されたと思い、ホッと安堵する男だったが、その手は首に回される。



「っ!?」



「大丈夫。怯えるな。死は怖くない。苦しいのはほんの少しだ。なぁ…?」



「が……っ」



「ふ…あはははは!」



ギリッと首に力を込める。その姿に他の男達も足が竦んで動けず、おかしくなった流歌に恐怖を抱いた。



「守らなきゃ。二度と奪わセない為ニ…」



楽しそうに笑う流歌と白目を剥いて口から泡を吹き出す男。その手が緩まることはない。



そして再び、あの聲が響いた───。











“ヒャハハハ!最高だよ!”



“少し『力』を与えただけなのに!”



“やっぱり…お前を選んで正解だった”



“さあ『───』!”



“殺せ!憎き悪魔を!”



“お前の『望み』の為に───!!”












ギリギリと締め付ける首。ふと男から力が抜けた。その時だった…。



「ダメ───!!」



泣きそうな声と共に後ろから飛び付かれる。その腕は必死に流歌を止めようとしていた。



「ダメだよ!!」



彼女を止めたのは霙だった。



「ねえ!!霙の声、聞いてよ…!!」



正気を失った流歌に何度も呼びかける。



「その人死んじゃうよ!!」



それでも手は緩まない。



「(どうしよう…どうしよう!!)」



頭をフル回転させた霙は叫んだ。


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