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✱でもきっとハッピーエンド✱【BLEACH】

第5章 書類配りIII




「どいつもこいつも…」



八番隊の隊長は不在



伊勢七緒には水を浴びせられ



九番隊では檜佐木に殴られて



東仙には斬り殺されそうになった



「十番隊は後回しだ」



次に向かうのは唯一親交のある十一番隊だった。




【十一番隊舎】



「失礼します。更木隊長はいま…「あー!るーたんだー!剣ちゃん!るーたんが遊びに来たよー!」遊びに来たのではなく書類を届けに来ただけです!!」



言葉を遮り、流歌を出迎えたのは愛嬌のあるピンク髪の小さな少女だった。遊びに来たと勘違いされ、慌てて訂正する。



「お邪魔します、やちる先輩」



「剣ちゃんなら今来るよ!」



「ありがとうございます」



「うるせぇぞやちる。何騒いで…よォ、誰かと思えば神崎じゃねえか」



やちるの騒がしい声を聞きつけて現れたのは右目に眼帯、顔の左側に大きな傷痕を残した荒々しい風貌の男。



名は────……



「お久しぶりです、更木隊長」



流歌は笑み、軽く頭を下げる。



「もう出て来たのか」



「えぇ、お陰様で」



「百年の割には元気そうだな」



更木剣八────。



彼は前十一番隊を決闘で殺害し



いきなり隊長の座に就いた男だ。



「(私も二人の決闘を見学させてもらったが…あの戦いは中々酷かった。)」



「俺ァてっきり死んでると思ってたぜ」



「やだなぁ、勝手に殺さないでくださいよ」



「来たついでに一勝負付き合え」



「斬魄刀も没収されてるんで勝負はお預けになります」



「竹刀でいいだろ」



「それでも構わないんですけどね…それで隊長が満足するなら。まぁ私的には…真剣勝負がしたいのですが。お互い…命の掛け合い、したくないですか?」



ニヤリと不敵に笑んだ流歌に、更木も不敵な笑みを返す。



「はっ。“命の掛け合い”か…。テメェと真剣を交えて殺し合いをするのも悪くねぇ。俺ァ別に構わねえぜ」



「決まりですね。あぁ愉しみです。あの更木剣八と命を掛けた真剣勝負が出来るなんて。隊長、敗けても文句言わないでくださいよ」



「ほざけ。勝つのは俺だ。テメェなんか一瞬でのしてやるよ。精々楽しみにしてろ」


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