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【リボーン】空 へ【トリップ】

第4章 03






獄「あぁ?ンだ?てめえ文句あんのか!?」



黙っていれば強面イケメンとしてモテるであろう獄寺隼人(黙っていなくても実際モテるが)は 休みの度にさんの席の前まで来てガン飛ばしていた



2日目くらいまではくってかかっていたさんだが
毎回止めに入る幸の薄そうな生徒 沢田綱吉がだんだんかわいそうになってきたのと
何をするでもなくただただガン飛ばしてくる獄寺がだんだん面白くなってきてしまい
声を荒げるのをやめていた


むしろ 今回はなんと言ってやろうか考えるのが心中密かな楽しみになっていた




『はぁ、わかったわかった…ほれ』



ため息を吐いてカバンをゴソゴソと漁ったさんは中からキュートなキャラクターの形をしたチョコレートを獄寺に差し出した



獄「てんめ!!!おちょくってンのか!?」


獄寺はギリィと歯をくいしばる




綱「ちょっと…獄寺君!また…ご ゴメンね名無しさん」



『あのさ もうなれたからいいんだけど…』



今日も今日とて獄寺を止めにくる綱吉をみて さんは言葉を続けた



『何でコイツは私につっかかるわけ?』



そんなさんの質問に 綱吉は答えにくそうに頬をかく

そんな綱吉を見て さんは肩をすくめ そして窓の外に目をやると



『君は知ってんの?』


と、誰もいるはずのない外へ話しかけた

そんなさんに綱吉と獄寺は顔を見合わせると 同じように窓の外に目をやった


リ「俺の気配を読むとは…やっぱすげえな名無しさん!!」



窓からひょっこり顔を出したのは 綱吉の家庭教師リボーン


さんは頬杖をついてない方の手をサッと上げて『よッ』と短く挨拶をする



綱「リボーン!?そんな所から出てくるなよな!
っつーかリボーンの居場所当てるなんて…名無しさんすげえ…」



リ「チャオっす!」


タジタジの綱吉をよそにリボーンも挨拶をした



リ「獄寺はただお前に嫉妬してるんだぞ!」



獄「なぁ!?リボーンさん!?俺は別に…」



獄寺はリボーンの発言に 驚き 吃りながら否定する



『はぁ?嫉妬?』


もちろん何の話か見当もつかないさんは眉間にシワを寄せて間抜けな顔をする



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